博打との死闘

博打のヒリつきに狂い借金を重ねていく実話

三十八話・.絶望からの脱却編

 

『博打との死闘』は終了のカウントダウンに入ります。

 

 

残りは2007年〜2012年までの物語。

最終話は『終焉と再生』です。

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約一年間、引っ張って来ましたが全て実話です…

 

 

悲しいけどこれが現実だったんだ…

 

 

では2007年の頃を語ります。

 

 

この当時は怖いもの知らずだったのか消費者金融のカードは借金とは思わず、己の預金と勘違いしキャッシングをしては返済の繰り返しが日常茶飯事であった。

 

 

 

 

この頃から4号機(借金加速装置機)も検定切れによりバシバシとホールから姿を見なくなっていた。

 

 

 

我がホーム(横浜西口の地下にある誰が見ても分かる裏モノ30パイ専門店・エンデバー)に残っていた4号機は『メンソーレ』『イミソーレ』『new島唄』だけであった。

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はっきり言って『パチスロエンデバー』は経営難であったのは間違い無い。

 

 

ブッコ抜いたからとか、ゴト集団に抜かれたの類いでは無く、客が入らないのだから仕方が無い。

 

『自業自得』

 

 

 

そんな事が分かっていても、来る日も来る日も私は唄子(島唄の呼称)とイミソを叩きまくっていた(アホか…)

 

 

 

唄子はストック飛ばし&ベタピン確定。つまり朝からブン回しても己でストックを貯めて吐き出すだけである、これに気づいた時は本命のカードキャッシングが限界にきていた…

 

 

『もう唄子は打たない!』

 

 

 

と心を鬼にし、トイメン(対面)のイミソーレだけを打つべし!に決めたのだ。

 

 

 

だがしかし、エンデバーでの連れ打ち仲間のヒカルがイミソーレにて自爆。(カード枠がもう無い、つまり終わり)

 

 

 

その時、私も昼過ぎから一緒に連れ打ちをしていた…

 

 

 

彼は熱狂的な阪神ファンであり夕方には横浜スタジアムに行く予定であった。

トートバッグにはメガホンやユニフォームが入っている。

 

(ああ、楽しみにしているんだろうな…)

 

 

お互いに狭い店で同じ島でイミソーレのレバーをひっぱたいていたのでお互いの状況がよく分かってしまう。

 

 

 

17時過ぎ…

私はもう哀れなヒカルを見ていられなくなりシビレを切らして席を立ち、ヒカルの台に向かった…

 

 

私『ヒカルっち、もう止めた方が良いよ、今ならまだ試合に間に合うよ』

 

 

 

ヒカル『嗚呼…もうこんな時間か、家賃(7万)突っ込んじまったよ…』

 

 

 

彼は我に返り、エンデバーを去って行った…

そして司法書士事務所に行ってしまった…

 

 

 

私も薄々と気づいていたが(私も7万負け)ついにイミソーレまでもノーマルに変化していた。

 

 

 

『ふざけんな!』

 

 

 

そう、末期のパチスロエンデバーは私とヒカルを騙し(気づけよ!)裏モノからノーマル台に切り替わっていたのだ!

 

 

 

この2週間後にパチスロエンデバーは閉店し現在はpizza屋さんに変化をしていたのだ…

 

 

 

おのれエンデバーめ…

 

 

 

エンデバー・ノーマル事件により私の財政状況は非常に厳しくなっていた。

 

 

 

この当時の借金は5社から借入(270万)

既にキャッシングも枠がギリギリであった…

 

 

 

マズイ、これは詰むな…

 

 

 

返済日が近づくと吐きそうになるのだ、これは多重債務の経験者にしか感じられない『グニャ〜』的な感覚であり、周囲からの目線がやけに怖くなるのだ。

 

 

返済日が近くなり、支払いが困難な時期があった(原因はいつもパチスロ)

 

 

ヤバい…

 

 

足りない…

 

 

 

『もはや、年金や保険の支払いは無視しても支払いに5万足りないぞ…』

 

 

 

 

返済3日前に私は荒技(ショッピング枠の現金化)を使い3万を作ったが、まだ2万足りない…

 

 

 

勝負だな…

 

 

 

まず2万を作るならスペック重視と回る台を探すしかない、それも騙し釘には気をつけて…

 

 

後は新台マジック(新台設定)が通用する店選びが重要だ。

 

 

 

 

近隣のホールを検索し、優良店を探し出す

ついに出玉状況を常にチェック出来る店を発見した。

 

 

『み、見つけたぜ!、この店か…』

※何度か行っている店なので勝手は分かる。

 

 

そして『旬』な台を打つだけだ。

 

 

勝負台は新台『リングN   1/359』

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※リングは強烈に面白かった…

役物の手がいきなし落ちて来た時は椅子から仰け反ったのは忘れない

 

 

 

等価店、新台2日目のため、朝一からリングを連れ打ち仲間の岩佐とゲットした。

 

 

 

打ち始めは千円で25回転前後、これは勝負出来る!

(でも3万で当たるかな…)

 

 

投資1万…

 

 

きたぁ!(椅子から仰け反る)

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(きっと来る♪)

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.確変ゲット!

 

 

 

そこから一進一退の攻防戦を繰り広げた

 

 

 

時は20時。

 

 

 

5箱カチ盛りで万発があるかないか、投資を引いても2万は勝っていた。

 

 

ヤメ時だな…

 

 

と最後の確変が終わり席を立った瞬間だ!

 

 

なんと右打ち時の消化保留でリーチがかかったのだ!

 

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(最強リーチ・終焉の日)

 

 

 

 

それ即ち当たり確定。

 

 

 

 

がぁぁぁぁぁぁぁ!

 

 

 

 

岩佐には飲みに行くのは『ちょっと待ってて』とメールで伝え意気揚々と勝負を続行した。

 

 

 

 

3時間後…

 

 

 

閉店5分前

 

店内の閉店BGM曲『別れのワルツ』が爆音で流れる

 

店員『お客さん、このラウンドで終わりですよ!』

 

 

 

閉店1分前

 

 

私『…(ハンドルから手を離さず)』

 

 

 

 

閉店BGM『別れのワルツ』が止まると同時に店員3人が近寄り1人は台をガッと開けて裏の電源を落とし、もう1人は台に残っている玉を抜き、さらにもう1人は席から退かせる嫌がらせにより完全に強制終了をさせられた…

 

 

 

 

 

そして私の出玉をジェットカウンターに3人がかりで流している。無論、私が最後の客。

 

 

 

 

全てが流されたジェットカウンターの表示…

 

 

 

 

 

 

 

                       『52500発』

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ドル箱わっしょいである。

 

 

 

パチンコで初の20万円越え…

 

投資2万

回収19万

 

 

 

これが私の初めての5万発であった。

 

 

岩佐に奢るのは当然であった。

(今はお互いに勝っても負けても割り勘ルール)

 

 

 

しかし、これは序章に過ぎず私はついにヴィクトリーロードに入ったのである。ここから強烈な絶頂期を迎えるのだ。

 

 

※『博打打ちには必ず爆裂周期が来るのである、この現象は科学では解明出来ない』と科学の天才・ニコラ・テスラは語ったとか

(テスラは嘘です)

 

 

このブログは残り5話で終わります。

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借入270万

借入件数5件

毎月の支払い15万

 


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