五十八話 2010年8月 何もかも終わった…
セゾンとアコムのカードが【貸出停止】を喰らい他社の借入を正直、チェックするのが怖かった…
もし、全社の借入が停止になってしまったら私は社会的に死ぬんだ…
時間が経つにつれ、返済期限は迫ってくる
覚悟を決め借金ビルに行き1社づつ返済をする。
6社のうちセゾン、アコム、viewはもうダメとして残り3社
《コスモ》《プリーバ》で試す
【貸出停止】
『えっ…』
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…
そんな…
もうダメなのか?
その場で急に胸が苦しくなりうずくまる
はぁ、はぁ、はぁ(息が苦しい)
グニャ〜
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(絶望の嗚咽)
最後のカード一枚《CFJ》からは200万も借入している、これが貸出停止なら全てが終わる…
カードを入れた瞬間に全てが分かる
はぁ、はぁ、はぁ(呼吸が出来ない…)
ドックン
ドックン
ドックン
(心臓の鼓動音が激しい)
覚悟を決め、びゅーっとカードをATMに入れ6万の返済をし画面を見る
《利息26000円》
《元金33000円》
次回返済額53000円
お取引後残高0円【貸出停止】
『えっ』
全身から血の気が引いた…
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…
グニャ〜
終わった…
もう本当にダメなんだ…
息が苦しい…
マイカーローンもあったが私があまりにもパチスロ4号機に依存してしまい新車を購入するもパチスロが打ちたいが為に半年で手放し【狂気の沙汰】であった爆裂4号機に吸い込まれ全てを失った…
恐らく1番負けたのは大花火・獣王・北斗・吉宗の4強だ。さらに言うなら爆裂機時代なのに沖スロの裏モノに魅了され、めんそーれ・イミソーレ・ニュー島唄でトドメを刺された…
そもそもストックタイプは私のような人間では全てを吐き出さないと帰るに帰れない死闘を繰り広げるのだから金がいくらあっても足りない
(もう自分では制御が出来ない程に完成されたパチスロ・ジャンキー(中毒)だった)
最初は羽根物で2000〜5000円程度で遊んでいたはずが、気がつけば400万の借金
何でこんなに、歯車が狂ったのだろ…
だがマイカーローンの残高は後15万で終わる
(半年しか乗らなかったホンダの新車ストリームは何のために購入したんだか…)
いや、関係ない…
400万の借金をパチスロとパチンコでやらかした経緯は消えない…
まさに【真綿で首を締める】とは私自身の事だ
今まで借入を記入する時は本当に追い詰められている犯罪者の気分であった…
世界ではドラッグ問題が後をたたない
一度でも手を出すと、その快楽が忘れられなくなり、もはや自分では止められない。人の手を借り支援者団体は世界中にあるのが現実。
そう、私のパチンコ・スロット依存性は全く同じだ。
【もう自分では止められない】
何万回もヤメる決意をするも、持って1か月が関の山であった。
情け無い…
こんな事は人に相談出来ない…
『親に400万貸して下さい』とは口が裂けても言えない
もう情け無さ過ぎて涙も出ない…
【何もかも終わった…】
この年の真夏の蒸し暑い猛暑の日に全身に行き渡る悪寒の寒さを感じていたのは日本中でも私だけであったと思う。あの夏の日…
次回・最終章に突入
借入4055000円
借入件数7件
毎月の支払い30万