博打との死闘

博打のヒリつきに狂い借金を重ねていく実話

三十七話ショッピング枠を現金化した悪夢…

一昔前(2007年頃)に4号機から5号機に移行する時期にパチンコが復活してきていた、京楽の『必殺仕事人』やフィールズの『エヴァンゲリオン奇跡の価値』等、無我夢中でハマっていた。

 

演出が凝り過ぎているのだから中毒者には堪らない限りだ。

 

シンジ擬似連

格納庫

ステージチェンジのリーチ

次回予告

突発

カオル君

暴走モード

 

特に回転と同時に『格納庫』や『予告』を背景に一瞬、パッと出た瞬間は脳内の感覚が麻痺してしまうのだ。

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余りにもハマり過ぎていて全てのカードのキャッシングがMAXに到達していた…

 

 

そこで私はその場しのぎの錬金術と勘違いし、キャッシングがMAXになっていたため、ショッピング枠の100万をあらゆる裏技で現金化していた。

 

だが、これは絶対にやらない方が身の為だ、割に合わな過ぎるのだ。

 

簡単に説明すると10万を手元に今すぐ欲しければ15万近くの買い物をするのだが、これは極悪商法店のやり口で、現金化の優良店でも還元率が90%なんてまず無い、最初は70%から始まるのだ。

 

色々と手を付けた…

 

質屋の還元率は最悪だった、13万の18金のネックレスの買取は9万程度である。

 

だが、金を何が何でも必要な時は還元率等を考えない愚かな思考に陥る。

 

 

ある時は横浜の西口にある現金化ショップでは新幹線の切符をカードのショッピング枠で買いに行かされる行為もした。

 

ショッピング枠を現金化するため、怪しいビルに行くと刑務所の面会室みたいな部屋があるのだ…

 

人影を感じない…

 

私『すみませーん、ちょっと誰かいますか?』

 

すると面倒くさそうに30歳前後であろうか、無愛想な俳優の伊勢谷みたい感じの普通の人が出てきて対応するのだ。

 

伊勢谷『えっと、いくら欲しいの?…

んと、じゃねこの場所に行って、この切符を買って来て』

 

と言い、折り込みチラシかなんかの紙の裏に駅名の区間を書き渡され買いに行くのだ…

 

この時、自分が永久に乗る事の無い切符を20万円も購入する…

 

受け取るまでの時間は40分くらいだったかな…

 

待っている時間は凄まじい嫌悪感である。

感情はただ虚しいだけ…

 

 

 

その後に考えるとこれまた、還元率が最悪だったのは言うまでも無い…

 

 

 

だが、顔の見えない相手を信頼しショッピングを出来る度胸はこの時点ではまだ無かったのだから仕方が無かった。

 

 

そして、ついに心を決め、還元率が90%と謳っているネットの現金化広告を必死に模索した…

 

 

もはや当たって砕けろの精神で一件の店舗に絞り電話を掛けたのだ。

 

 

私『あっ、すみませーん

初めて何ですけど、還元率はどの程度ですか?』

 

電話口のお姉さん

『初めての方は70%ですね、ご利用回数によって85%まではいけますよ』

 

私『えっ?90%の還元率じゃあないんですか?

まいったなぁ…(とぼけた感じで)

いやぁ、では75%になりませんか?こっちも大変何ですよ…』

 

 

結果的には初めてのため還元率は70%であった…

 

 

それからは完全に常連になっていた。

 

 

いつしか、電話口のお姉さんと毎回、交渉するのは当たり前。

 

 

私『ちょっと75は無いんじゃない?もう少し上げてよ』

 

 

お姉さん

『うーん、お兄さんは何度も買って頂いているので上司に相談します…』

 

(やった、心の中でガッツポーズ)

 

お姉さん

『今のところは78%が限界ですね、どうでしょうか?』

 

私『…仕方無いですね、それでお願いします』

 

こんな感じで現金が口座に振り込まれるのだから世の中は恐ろしいのだ。

 

(ちなみに一応は商品を購入しているので、訳の分からない価値観がまるで無い『石』を家に送られてくるのだ。当然、んなのは触っても見ても無く、箱すら開けていない状態である)

 

 

今、振り返ると精神に抑制が効かず、暴走モードに突入していたのは間違い無い…

 

 

 

当時は何か、魔物に追われている感覚で正気の沙汰では無かった…

 

 

 

そしてその現金化した大事なお金をいつものようにパチスロのコインサンドに飲まれ、パチスロで負けるのだ…

 

 

『俺、何やってんの?狂気の世界?尋常じゃないぞ、もう止めろよ…

マジでヤバイから、子供の頃は利発的な子として育てられ、町内では神童扱いをされていたのに…

なんだこのザマは…

情け無い…

亡くなった祖父と祖母にあの世に逝ったら合わせる顔がないよ…』

 

 

 

 

 

と真夜中に苦しみながら懺悔し葛藤するも、翌朝にはパチスロ屋に並んでいるだから救いようが無かった…

 

                 『パチスロは麻薬』

 

 

 

こんな話はヒリつくでしょ?

 

 

 

しかしこれが極限の博打打ちの現実。

 

 

ただね、闇金だけには手を染めなかった。

これだけは認識する思考回路がショートしていなかった自分を褒めたい。

(そもそも借金するんじゃないよ!根本から間違ってるつーの…)

 

 

 

※良い子は絶対にショッピング枠を現金化してはダメ、これは最終手段の核爆弾クラスのヤバさがあります、かならず後悔します(経験談)

 

 

この返済だけは凄まじかった…

 

 

 

 

話は現在2019年に戻す。

 

パチンコでは新台『ゴットイーター』を朝一から打ち、奇跡的に17000発、49連したので即止めした。これは事故であった。

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現代パチンコをダラダラと打つ人は皆無だろう、店側も必死に頑張って旧台を検定通してる始末なのだから、もうパチンコ業界の終焉も近いはずだ。

 

 

一度、信頼を失った店には客は戻らない(いや、何度もガセイベを喰らってるし、客に遠隔疑惑を感じさせ過ぎ)

※確率では考えられないハマりやオスイチ率なのだ…

 

 

つーか、パチンコの規制やパチスロの規制により魅力が激減したのは確かだ。

※リミッター二千枚で強制終了とか…

さらにパチンコなんか55%の確変を超えてさらに50%を引き続けなければ勝てないとか…

 

なんなの?

ナメてんの?

 

 

 

一昔前はパチンコに行くなら5万発、パチスロなら万枚の希望を抱き戦場に向かったが、今では1万勝ちを目指している(とほほ…)

 

 

現代では万枚なんか丸一日打って、事故らない限りまず不可能。

 

 

私は短時間が基本路線。

(打つのかよ!)

 

 

※4号機時代のサラリーマン金太郎(時速5千枚と謳っていたが3千枚はガチだ)は素晴らしい速度でお祭りわっしょいだった…

 

 

本当に一昔前の羽根モノは楽しかったなぁ…

ゼロタイガーやマジカペや魔界組やスパンキーとかパチスロ・アニマルとか本当に楽しかったなぁ…

 

 

2003年

ギャンブル依存性と戦う会に行った時の話に遡る。

 

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当時のGA・ギャンブラーズアノニマスでは集まったメンバーの一人一人が何故?ギャンブルにハマっていったか?今後はどうするのか?

 

を懺悔(告白)するのだ。

 

私が参加した時は30人近くはいたと思う。

年齢はバラバラ。

 

中でも強烈な懺悔をされた方は忘れられない。

見た目の風貌から40代後半だろう。

彼の懺悔とは…

①裏モノにハマった(グレハンや華系)

公営ギャンブルにハマった(競輪と競艇)

③とどめは中央競馬で破綻した

④借金が2千万(他にも色々と…)

⑤離婚調停中のため冷や飯のおにぎりと水筒を持参している…

最後は自分の不甲斐無さに泣いていた…

 

 

凄まじかった…

 

 

他の方々も同じ様な出来事の話をし、みんな懺悔している

 

 

この状況で不謹慎だが、他人事のように聴いていた私にはまだ危機感が無かったからだろう。

 

 

 

私は話し下手で周りの豪傑な病的賭博者よりレベルが落ちる。

 

『パチンコゼロタイガーからパチンコにハマり現在は4号機のおかげで立派な多重債務にまで堕ちた話』をした。

 

 

 

すると、不思議な事に話を聞いてもらうのは悪い気分では無い。むしろ誰にも語れない悩ましい状況を吐き出したのは絶大な効果とさえ思える。

 

 

これが信仰宗教なら信者になりうるであろう可能性も否めない。

 

 

でも多重債務者だし…

お布施する銭なんかないし…

 

 

少し胸が痛かったのはGAに来る前に横浜西口な『パーラーポパイ』にて極悪スペック・島唄でヒリついてんだよなぁ…

(これは流石に恥ずかしくて言えなかった)

 

 

GAから出た後は真っ直ぐに家に直帰したのは覚えている。

 

 

 

ただ博打は人生を、いや人間性まで失われる恐怖が脳裏に焼き込まれた事だけは書いておこう。

 

 

2003年、GAに行ってから半年は禁パチスロとして行かなかった。趣味をサーフィンに切り替え楽しんでいた。

パチスロにハマるのを避けていた、大量の白夜書房の本(パチスロ必勝ガイド)を断腸の思いで捨てたのもこの時期だった。

 

 

しかし、借金を返済しに行くと(アコムやアイク等の消費者金融専用ビル)目の前がホームグラウンドのパーラーがあるのだ。

 

 

 

スルーしようにも新台入替のド派手な看板が目につく…

 

どうやらオリンピアから私の大好きな30パイの沖スロが導入されるとの事。

 

何日間かは葛藤した。

 

心の中では(なんか、あの台を打ちたいなぁ…)

 

 

休日になるとスロ禁も忘れて朝一の列に並んでいる自分がいた…

(博打は麻薬、脳内麻薬が作用されるのだ)

 

 

そして忘れもしない名機を私は新台2日目から13時間も飲まず食わずで死闘を繰り広げてしまったのだ。

 

 

ハッキリ言ってこの沖スロは中毒性が半端では無い。

 

 

ボーナスを引いたラスト8ゲームにはロマンを感じた…

 

ボーナスゲーム中・ラスト3

『うわぁ、モード上がってるかな?』

 

レバーを渾身の力で引っ叩く

 

シーン…

 

後2ゲーム…

優しくレバーオン…

 

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蝶々が🦋🦋🦋🦋🦋

シャララララ〜♪

と羽ばたくのだ

 

この瞬間が堪らなかった。

 

その名機とは…

オリンピア4号機『南国育ち』

 

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とんでもない台が出たもんだ、演出が素晴らし過ぎる。

 

ある日、川崎時代の先輩のヒカルと岩佐で打った日の事だ。

 

ヒカルは強烈な沖スロジャンキーなのだが、仕組みを全く理解していないアホであった。

 

彼は天井を超えても打っているのだから救いようが無い…

 

野郎をこれ以上は見ていられず最低限の知識であるモード移行やストック飛ばし等の説明をした。

 

野郎は聞く耳を持たない…

 

 

 

だがしかし…

6の挙動だったためヒカルは4千枚程出していた…

(なんちゅーヒキをしてんねん…)

 

私と岩佐が苦笑いしていた記憶を思い出す…

 

無論、いつも私に奢らせるヒカルに飲み代を出させたのは当然だ。

 

 

その後….

 

私は完全に『育ち』ジャンキーになり瞬く間にGAの事はすっかり忘れ、また消費者金融のお世話になって行くのであった…

 

 

              忘れてはいけない名言

                『パチスロは麻薬』

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※2002年の借金です。

借入額200万

借入件数4件

毎月の支払い12万

車のローンは別

 

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