博打との死闘

博打のヒリつきに狂い借金を重ねていく実話

十八話・ラララ無人君♪(無人契約機の登場)

1997年、この年辺りから急激に無人契約機(消費者金融)があちらこちらに進出してきた。

 

テレビのCMでも

『ららら無人君♪ららら無人君♪』などとポップ♪な乗りで消費者金融のCMが世を席巻していたと言っても過言では無いほどであった、どこを歩いても消費者金融の広告を見ない日が無かった。

 

金の無い私は無意識のうちにインプットしてしまったのだろう。

 

当時の私はセブンリーグにハマっていた。山佐のAタイプだが、これまたマニアックなリーチ目の虜になってしまい、他にもECJのゲッターマウス、ケロケロパルサーなど上げるとキリがないほどのパチスロ漬けであった。

 

当然のごとく、勝つ日もあるが負ける日のほうが圧倒的に多いのは当たり前である。

 

そしてついに、私の砦である『セゾンカード』『アイフル』の借り入れ額が0になってしまうのであった…

 

全てはパチスロのせいである。

当然、貯金も無い。

 

『まずいなぁ、明日パチスロ打つ金が無いぞ、

どう金策するかな…』

 

この思考の時点で完成された立派なクズである事に当時は気づかなかった。

 

そして、ふとCMを思い出し、私は決意する。

(ヒカルからのネタではアコムの審査は通りやすいと言っていたのを思い出す)

 

そして、禁断の無人契約機に手を出してしまうのである。

 

地元では人に見られたく無いため、家から25キロ離れた大船と戸塚の間にある無人契約機に行くため夜の21時に車をかっ飛ばして現地に向かった。

 

無人契約機の前に到着するが、まずは誰もいないかを確認し、素早く入り、契約を開始するのである。

 

契約機の前に座ると、優しい女性の声でガイダンスを聴き、その場で書類などを書き提出し、審査を受けるのだ。

 

審査は約15分程度で結果が出た、私の希望額は50万。

女性

『お客様、すみませんが他社の借り入れもあるために当社ではご希望額では無く30万ならお貸し出来るのですが、いかがなさいますか?』

 

(心の中でガッツポーズをし)

 

どうなさいます?(愚問である)

 

私はクールに答える

 

『50は無理ですか…(少し考えたフリをして)

では30でお願いします』

 

女性

『ありがとうございます、実績が積めれば増額も出来ると思いますので』

 

ん?実績?増額?初めて聴いた言葉であり、その時はまだ分かっていなかったが、いずれ思う存分に分かる事になる。

 

わずか30分で『アコム』のカードを手にしてしまい、その場で即5万を下ろし明日に備えたのであった。

 

帰り道は大船から藤沢を周り湘南の海を見ながらある事に気づく。

 

『あれ、借金はいま、どれぐらいあるんだろう?車のローンもあるよな…』

『まあ。明日10万勝てばいいか』

 

(今、タイムスリップして当時の自分にローリングソバットを食らわしたい気分である)

 

この時代のバチ屋、スロ屋は凄まじい勢いで出店し、イベントもやり放題の時代でもあった。

無論、グレハンなどの裏モノもあったが、カネがすぐに無くなるのでAタイプかパチンコのサンヨーから出た、伝統機フィーバークイーンなどで遊んでいた記憶がある。

 

※1993年の「フィーバークイーンII」が復活。CR機版と現金機版があり、いずれも大当り図柄は8種類で5ライン上に揃えば大当り。図柄はほとんど前作と変わらないが、JOKERが夢夢ちゃんに変更されている。 現金機では赤7、青7、Fで当れば次回まで小当りの確変に突入。玉を減らさずに次回大当りが狙える。 CR版は、赤7、青7、F、JOKERで次回までの確変に突入する。最高継続回数は5回までとなっている。 リーチアクションは多彩となり、ロングパターンやコマ送りパターン、全回転しながらジリジリ動くパターンなどがあった。

 


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