博打との死闘

博打のヒリつきに狂い借金を重ねていく実話

五十四話 2010年5月 ブラックの方歓迎!後編

前回までのあらすじ

https://crockett.hatenadiary.com/entry/2021/07/08/143527

 

借金の返済が常軌を逸していた為か、絶対に借りたら生き地獄まっしぐらの電柱に張り付いていた怪しさMAXの闇金に電話をかけていた。

 

俺『もしもし、チラシを見て電話をしたのですが』

男『えーと初めて?』

俺『初めてです』

男『(投げやりっぽく)でいくら借りたいの?』

俺『10万ほど…』

男『あーそう、で他からはいくら借りてんの?』

(こいつタメ口じゃね?なんかヤバいかな?)

俺『(ここは正直に言わないと!388万です…』

男『えっ!君、他からいくら借りてんの?』

俺『6社ほどですが…』

男『それじゃ難しいよ』

俺『金額の問題ですか?』

男『金額じゃなく借入件数だよ、もう普通のとこから借りれないでしょ?』

俺『ブラック歓迎とか書いてあったので電話したのですが…』

男『あのね、うちだって他と同じだよ、そんなに借金してる人には1万円だって貸せないよ』

俺『いや真面目に長く働いてますし、返済の滞納も無いですよ、無理ですか?』

男『君ね、きちんと働いている人がそんなに借金する?』

俺『(返す言葉が無い…』

男『まぁ他もダメだと思うよ、あきらめな』

 

こんな悪党にこの言われようは情け無かった…

 

しかも底辺の闇金にすら見放されるとは…

 

どうしよう?(吐きそうになりながら)

 

いやでも金策をしないと返済が間に合わなくなる

 

ふと帰り際にいつもと違うパチンコ屋の前を通ると【新台入替】ののぼりが目に入る

 

私はパチンコの新台入替ののぼりを見ただけで条件反射で【打ちたい】と頭をよぎる

(このパターンで何度も痛い目を繰り返しているのに…何で俺と言う人間は…)

 

まさに

【パチンコ依存性】

 

 

(とりあえず切り替えて)よし、次の休みはあの新台で勝負する

 

ここが正念場だ!(返済の)

 

そして休日は勝負熱がアツすぎて6時に起床。

開店に並ぶ前にまずは【敵を知れ】台のスペックを完全に網羅し、いざ決戦へと戦への準備を整える

 

無論、大車輪により三万をかき集めたのは言うまでもない

※大車輪とは返して借りる行動のため永久に利息しか減らない

 

勝負台は決まっていた。種銭が3万ではMAX機やミドルやライトミドルでは資金が足りなくなる。

そこで選んだ台こそ新台・甘デジ『CRびっくりパチンコ必殺仕事人III竜バージョン』だ

 

※4号機で狂喜乱舞の世界を味わったが、時代の規制によりパチンコの方が夢(10万発等)があるためMAX機に移行したのは言うまでもない。また甘デジも侮れなく粘れば万発も射程半内であった

 

 

この当時の京楽はボーダーも甘く16Rも搭載されているため万発も夢では無かった

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闇雲に近所の悪徳店で勝負する訳にはいかない

私が選んだ店は2.8円交換だが優良店だ

10時間の死闘をヒリつきながら繰り広げ、止め打ちを駆使し一進一退の末に戦いを終えた…

 

 

 

結果的にトータル投資は8千円からドル箱7箱の+33000円の大勝利であった

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そして大車輪した元金と勝ち金を返済に走り

今月は何とか持ち堪えた。

 

だが疲れた…

 

そう、この時に一抹の不安を抱えていた。

今日はたまたま勝てたよ

ね来月の支払いは間に合うの?

 

あんな下衆な闇金ごときから借入が出来ないなんて…

 

あの闇金男が言っていた『他からも無理だよ』

 

これはメンタルにグサリと刺された…

 

この時の心境はジョジョ6部でのラストシーンであるプッチ神父に一瞬で暗闇に落とされた気分であった

(もはや逃げ場無しの承太郎の状況だ)

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『ギャンブルは麻薬』

To be continued…

 

借入3855000円

借入件数6件

毎月の支払い29万

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