博打との死闘

博打のヒリつきに狂い借金を重ねていく実話

十四話・暴力と風俗とギャンブルの街、川崎。

川崎の会社を退社する1ヶ月前の事である、歳が3個上の先輩と川崎の庄屋に行き酒を飲み、語りあっていた(彼とは今だに付き合いのある私と同じ種類のクズ人間である)

 

私は基本、ビールか焼酎しか呑めない体質なのか美味しい日本酒をやると翌日が大変になるので避けていた。

 

酒癖の悪い先輩が日本酒を3本空けた頃、私も少々ほろ酔い気味であった。そんな時の事である。

 

なんだか妙に外が騒がしい。ギャラリーも集まっているみたいだった。

 

後ろで呑んでいたサラリーマン達が気になり様子を見に行くと

 

『ヤクザ同士が道路の真ん中で殴り合いをしているぞ!警察に早く連絡をしよう』

と焦った表情の会話であった。

 

川崎のヤクザは稲川系が多く、派閥も多数の組がある(うちの会社の顧客もかなりの数のヤクザがお客様だったため、その辺りは自然と詳しくなっていた)

 

とりあえず先輩と2人で外の抗争を見に行くとギャラリーが凄く誰も止めようとしない。

当たり前である。関わりなんか持ちたく無い。

 

何とか一番前まで行くと3対1で闘っていて大柄な男が血だらけだが1人で孤軍奮闘中であった。大柄な男が道端のカラーコーンを武器に暴れていると…

 

先輩が、『あれ龍さんじゃね?』

※龍さんとは、うちの会社の系列である他店の先輩であった。

 

『本当だ、龍さんだ…』

『マジかよ』

私は青ざめた表情で先輩を見ると…

 

酒の力とは怖いもので冷静さを失わせる。

 

先輩『おい、龍さんに加勢するぞ!』

 

私は関わりたくないし、龍さんともそんなに話した事は無い。

 

しかし、よくよくヤクザと思っていた三人組を見ると私らと同い年ぐらいの若造のヤクザである。

 

加勢に行った先輩は龍さんに敵と勘違いされてカラーコーンで思いっきり殴られていた。

が龍さんも先輩に気付き、先輩に『あいつらぶっ殺すぞ』と叫び、先輩も戦闘態勢に入っていた。

 

はっきり言って先輩は酒の力で威勢は良いが喧嘩は弱い。

 

私は加勢したくないので、相手側に訳を聞きに止めに入った。

 

何故、ヤクザの若造達を相手に、それが出来たかは理由がある。その道の界隈でのトップ達がうちの顧客であり、しかも武闘派のトップの名前を出せば一発で効果が出るのである。

 

※個人的には。その武闘派の方とはただの顧客であり親しくは全く無い。

 

私は先輩に猛牛のような龍さんを抑えててもらい。若造達を早くこの場から立ち去る様に説得して引き下がってもらった。

 

そして警察が来る前に事は終えたのである。

 

 

 

翌週

私より先に会社を去る後輩の送別会をスタッフ10人程で川崎から少し離れた武蔵中原で行われた。

 

送別会も終わり、帰り際にまた事件が起こる。

 

今度は暴走族の2人組との喧嘩である。

 

原因はうちのスタッフの一年坊がヤンキーにガンを飛ばしたからである。

 

私は幹事の為、会計をし、下に降りると既に殴り合いをしている状況であった。

 

仲間の一人がヤンキーに飛び蹴りをして、殴りあっている。

 

そして今度は元ラグビー部の先輩がヤンキーの一人にヘッドロックをかけて落とそうとしている。

 

『はぁ、またかよ、なんなんだよ川崎は一体?』

 

私は暴力と暴言は大嫌いであり、好きなのはカネと女子だけである。

 

またもや仲裁に入る、ヘッドロックをやめさせると暴走族の2人組がなんか言ってるのである。

 

『今、俺たちの仲間を呼んでるからな、覚悟しろよ!』

 

それを聞いた私は

 

『ヤバイ、事がデカくなるぞ』

 

すかさず、そいつらに近寄り耳元でそっと呟き、説得に応じてもらい事を終えた。

 

『稲川系の○○さん、知ってる?多分、君らのずっと上の、おっかない人だよ、今日の事はお互い水に流して解散した方が得策だよ』

 

※私は稲川系のおっかない人の連絡先も知らない。ただの、客であるだけだがこんな時は名前を勝手に借りてしまう。

 

そしてこの日もこれにて終了したのである。

 

 

そして翌週の休日

 

いつものように朝一からパチンコ屋巡りをしていると、やけにご機嫌なイベントをしている店を発見する。

『ニューパレス』低換金2.3円交換だが、この日の黄門ちゃまのヘソが八の字状態なのである。

『勝ったな、タコ粘りでぶっこ抜くしかない』

 

夕方頃には奇跡的に6万程の勝ちを決めたのであった。そのまま隣にある東秀食堂で食べている時に思いついたのである。

 

 

『事件だらけの川崎時代の最期はやはり堀ノ内が締めなのは当然だと…』

 

私は一旦、寮に戻りシャワーを浴びて身を清め堀ノ内に向かった。

 

堀ノ内とは神奈川県一位の泡姫街であるため、店の数が凄まじくあり、選ぶのが大変である。

 

しかし、情報は得ている。狙いは決まっていた。その名は…

 

『カンカン娘』

総額2万の優良店である。

(当時はね、今は分かりません…)

 

まずは受付で名前を記入しアンケートに答える、本名を、書くバカはまずいないので適当に書く。そして店内に飾らせている写真の中から指名をする。

 

待合室は異様な空間であるが23歳の私はソープ初デビューである。

 

緊張する、周りにも何人か待っている方達がいる。

 

私の順番が来てボーイさんに案内されカーテンを潜ると薄暗い中から泡姫様の登場であった。

 

写真とは少々違うが、んな事はどうでもいい。

 

部屋に入り少し話すとある事に気づく、友人の妹にソックリなのである。

 

なんだか心の奥から罪悪感を感じ始めてしまった。

 

数時間後、部屋から出ると、何とも言えない気分であった。

 

『これは…間違いなくハマっていくな…』

 

また待合室でアンケートに答える。私は全て最高にチェックをした。

 

 

それからはパチンコで勝つと=風俗が定番になり借金は減らないまま、時が過ぎて行くのであった。

 

※今、現在の川崎は街が綺麗です。

 

借入件数3件

借入額50万

毎月の支払い4万

 


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