博打との死闘

博打のヒリつきに狂い借金を重ねていく実話

十七話・借金、加速編

1996年、この辺りからだろう加速的に借金が増えていったのは…

 

理由は簡単である、身分不相応な車を買ったり、金が無いのに飲み会にフル参加、また後輩と飲む時には一切、年下には金を出させないこだわりがあった(ただの見栄であるが、飲みに行く時はカードから念のためにキャッシングしていた)

 

しかし、最大の原因はパチンコ・パチスロである。

エヴァが出始めた頃はパチンコは最大のブームであった…

 

それと山佐から出た『ピンクパンサー』これにも猛烈にハマってしまったのである。

リーチ目が実に秀逸であり、連チャン性能もノーマルなのに一撃2千万とか出てしまうのである。

 

当然、負けるのは必然である。

 

真綿で首を絞められるかのごとくアイフルで借入れる頻度も段々と加速して行くのである。

 

借金でも普通は引き返す事の出来るラインがあるのだろうが、楽天家の私には勝って返すとしか考えていなかった。まさにクズである。

 

クレジットカードは錯覚してしまうのである。借入限度額が自分の金と思い込んで、3回程ATMを往復してしまう始末でもあった。

 

いつかは返せるはずと念仏のように唱える日もあった。

 

ある日、横浜の『キング』でヒカルと連れ打ちした日であった。その日はイベントで『使徒、再びの増台イベントであった。

 

私とヒカルは立ち直れない程の致命傷を喰らうも飲み代だけは一応、残しておくのである。

 

横浜の『キング』から近く、川沿いに沿った、おばあちゃん達が経営している屋台のおでん屋通りがある。値段も安く、負けた我々クズのお気に入りであった。

 

そして呑んでいる最中に先輩のヒカルが…

ヒカル

『俺、いま借金600万あるんだよね』

 

ん、まさか致命傷を負った私にたかるきなのか?このクズめ…

 

私も正直に

『僕は今、セソンとアイフルにお世話になってますよ、今日も3万借入したし』

 

情け無い会話である。

 

しかし、ネタは重要なのでヒカルから審査の優しい消費者金融を聞き入れ、また借金が今後も増加されて行くのであった。

 

※川沿いのおでん屋通りは市の撤去令により今は無くなりました。金は無いけど、よく通ったなぁ…

 

ピンクパンサー

1995年に山佐からリ リースされた4号機マシン。 史上初のタイアップマシンであり、ボーナス絵柄にピンクパンサーのキャラクター が使用されている。 ボーナス絵柄の一直線や山型、V字やL字 型のほとんどがリーチ目になるなど見た目にもわかりやすく、 またマニアックなリーチ目も搭載していたため、素人から玄人まで幅広く支持され る機種となったのである。

 

借入件数2件

借入額90万

毎月の返済4万

※車のローンは除く(中古で80万)

 


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