三十四話・.キンパル&アラジンAとの激闘編 前編
2019年3月
毎月の支払いが本当に苦しい…
がしかし、こんな事は社会人になってからは日常茶飯事だ。
博打打ちは見栄を張ってこそ上等よ。
弱音は吐くがまだ負けない。
ネガティヴな発言は控えろと自己啓発本ではよく書かれているが、んなの関係ねー、人間は本音を吐き捨てなきゃやってらんねーのよ。
休日は近所のスロット専門店(等価)を朝イチから攻めるのがすでにここ5年以上は続いている。
無論、朝イチからまともに闘えるのは北電子のジャグラーしか無いのは当たり前。
一応、全台をチェックするのだが、話にならない。新台なんかは2週間でガラガラだ。
一昔前のスロット専門店ならば新台初日に高設定を入れたのに現代ではベタピンか設定2しか無い。新台の前日チェックをすると履歴が悲惨過ぎるんたよ!
こんなふざけた状況では店に対して疑心暗鬼になり誰も打たないのだが…
ユニバーサルからハナビの後継機『弥生ちゃん』登場。
新台初日で1500ハマり…
翌日は2000ハマり…
こんなの全然ハナビでは無い、初代ハナビを死ぬほど打ってた頃の楽しさがまるで無い。
開発者はユーザーをナメてるよ。
いくらなんでも酷過ぎだ…
そもそも規制によって出玉制限がついた6号機がクソなのは分かっていたがAT中にリミッターが発動し通常画面に戻るなんて発狂するだろ💢
川崎時代の先輩である沖が『HEY・鏡』でリミッターによりAT強制解除を食らってた姿は哀れだったよ…
とにかく私が打つジャグラーは朝から鉄火場だ、この店は1/3で上げ(設定)てくるのは常連達の常識。
常連の中に一人、黙々と強烈な粘りで毎日レバーを引っ叩いてる若者がいる(彼の事を中尾君と呼んでいる、会話をした事は無いけどね)
中尾君はマイジャグラーしか打たないのだ(余計な事だが相当な金額を失っているはず…)
ちなみに私は常連とは一切話さないようにしている。
何故ならオカルトだが、モーニング・波理論・仮天井、さらには遠隔を疑い勝ち逃げスタイルによって少しは勝っているからだ(と思う)
ジャグ連を語る上で北電子独自のアルゴリズムである乱数生成方式を利用しなくてはまず勝てない。必ずハマる前に止める事は最重要なのだ(残念だが5号機からの北電子シリーズは設定6でもハマる仕様なんだよね)
※ちなみにガゴッと鳴り響くのは許せるがキュイーンは止めろ!キュイーンはオリンピア系だけでいい(育ちや島唄等)
※変に話かけられるのは正直迷惑。体感リズムによってペカり具合に異変を生じるのだ(マジで)
昔、連れ打ちで先輩・岩佐にポロっとキンパルの設定5の台を教えた事は事件であった…
2002年、パチスロ産業は完全にビッグウェーブに乗っていた、そのウェーブに比例し私の借金も消費者金融のカードに加速装置がつけられていた…
4号機はもはや鉄火場である。
合法的な裏モノだ。
Aタイプも強烈な射幸心が無い限り誰も打たない。
(毎月の支払いがギリギリなため、んなノーマルAタイプなんかチンタラ打てない状況)
私が軽視していたAタイプに破壊的な出玉獲得が可能な台が山佐のプライドによって発売されたのもこの時期だ。
その名は『キングパルサー』
パルサーシリーズでも最大の破壊力である。
モードとストックによって吐き出され方は違うが、設定看破が可能な台のため当時は実に楽しめたのである。
※山佐がユーザーに好かれる理由はやはり絶妙なリーチ目にある。
プラネットならば枠上7とかのアジがあり、ピンクパンサーやパルサーも同様である。
中でもプラネットでボーナスを揃えた時の音がたまらないジリジリリリン♪
またピンクパンサーは謎連があり、一撃二千枚はベタピンでも出てしまう。これまたボーナスを揃えた時の曲がノリノリなのだ。
まぁ、んな事より岩佐にポロッと話てしまった事件を書く。
事件は前日に起きた。
キンパルで必ず設定5と6を入れる店を発見し、私が設定4以上が確実な台を打っていた時の事。
その日は据え置き狙いを定め、前日の履歴からして4は間違いなさそうだった。
『よし、この履歴なら叩けるな』
と感じていたが、REGしかヒケない状況に嫌な予感が的中した…
『あれ、800G超えたぞ…』
投資4万…
財布の軍資金5万がMAXだ。
ヒ、ヒリヒリしてきた…
投資、48000円…
『ひぃ、天井に届いてしまう…金か持たないよ…』
はぁ、はぁ…
(ストック機は本当に息が出来ないほど苦しい)
投資が丁度5万のとこで辛うじて天井ゲーム数に到達したのだ…
『危なかった…、実にギリギリだった…』
1290ゲーム通過…
(投資5万)
えっ?
あーーーーーっ!
もうダメだ…
天井抜けたよ…
猪木に延髄蹴りをされた感覚に脳内に変化が現れた。
『ウッ…、ホゲェ…』
正気の沙汰では無い。
意識が少し無くなったのは覚えているが…
はぁ、はぁ…
仕方がない、また借りるか…
まだセゾンカードの枠はあるはずだ…
ATMでキャッシングをする時は凄まじい背徳感に襲われるのだ,
嗚呼…
はぁ、はぁ、またストック飛ばしか…
GOD、カンフー列伝、北島と天井を突き抜けた事はあったが…
おのれ…
金を引き出し財布にしまうとハイテンションになり、闘志がフツフツと湧いてくる。
こんな己でストックを貯めて捨てるほどマヌケじゃねー💢
上等だ!限界ライン突破したるで!
※アコムから借りてた5万が溶けたため、近くのATMにダッシュしてセゾンカードから7万を引き出して勝負を再開したのである
1300G通過
遅れが発生
ぬお!
バウンドストップ!
やっときたか…
長い道のりだった…
キンパルは絶妙なドット演出を忘れてはいけない。
左からカエルが並んで横切るのだが、1匹だけ遅れてきて転んだり、右からヒョコッと顔を出すのはボーナス確定だ。
(これが堪らん!天井を突き抜けてストック飛ばしを確認したけどね💢)
危なかった…
その後は閉店まで打ち切り無事に1箱半(カチ盛りで1500枚+1000枚)を獲得したがストックをもろに残したはず。
悔いが残るなぁ…
翌朝のガックン・チェックは必須だ。
この日の結果は
投資6万(借りた金)
回収5万(手持ち6万+回収金は明日の資金)
まぁ明日に繋がるストックを残した為の投資と考えるしかない。
閉店前に全台チェックをするのも当時は常識。
ふと気になる台が新台で入っていたがクソ台と思いつつスルーしていたが、出玉状況から無視出来なくなっている。
よく見ると8千枚を出している常連がいた、
彼は中々の打ち手である、いやサクラに近い奴であると疑っていた(彼は犯罪予備軍だと思う)
サクラの嗅覚は半端では無い。奴が打っていた島は新台2日目には全6する可能性が非常に高いのだ(ハウスルール的な暗黙の設定)
明日、こいつも狙い台だな。
その台とは…
『アラジンA』
閉店後に早速とクズ(先輩・岩佐)に状況を説明すると8時から並ぶとの事。
さぁ明日は万枚だ!
あっ、
2500枚出て勝った気分でいるが、1万負けてるじゃん
まぁ、6万負けから怒涛の捲りで1万負けで済んだのはもはや勝ちに等しいよ。
(当時のパチスロを打っていた人間の思考回路はこんなもんだよ)
疲れきった体でフラフラとアパートに戻り、シャワー浴びてから部屋に戻りふと我に返った時だ。
あっ、今日だけで12万借りてね?
ガクガク(全身が震えてる)
手持ち11万あるけど、これ借りたお金だよ、
普通は半分くらい返済に回すだろ?
(今日みたいに軍資金が足りないと困るので返済は明日の勝負後にする)
大丈夫か俺?
ビールを飲みながら、考えるのは体に毒なので考えるのはやめた…
次回予告!
ナレーション(エヴァ風)
アラジンAかキンパルで悩んだクロケットの決断はどうする?
クズの岩佐は後輩の台を奪うのか?
借金の返済は間に合うのか?
借金で身動き取れずについにGA(ギャンブラーズアノニマス・断酒会みたいな博打版)に足を運ぶのか?
乞うご期待!(アホか、期待なんかしねーよ)
※借金の時系列は滅茶苦茶なのでご承知願います。
2002年・借金
借入額220万
借入件数5件
毎月の支払い12万
車のローンは60万