博打との死闘

博打のヒリつきに狂い借金を重ねていく実話

二十八話・渋谷激闘編①&伝説の30パイ南国育ち

2018年9月

 

たった10日間で12万も負けてしまった…

 

何度も書いているが毎月の支払いが40万、食費は抜いてだ。 連れ合いの社会保険までは払えない。

 

個人で経営をしていると毎月の売上に変動があり金をストックしなければカツカツである。

 

金に関しては妻が働いた金は一切聞かないし貯金も知らないし、彼女の通帳や給与明細などは触った事が無い。

 

何故か?意地である。つーか、グダグダ言われる事に耐えられないからだ。話が博打に流れた場合はぐうの音も出ず、頭が上がらない状況だけは避けたい。

 

店の借入金が日本政策金庫から600万近くあるのも死にたくなる。

 

はぁ…

やってらんねーわ。

 

なんだか人生が波乱である、100万の詐欺にあうとか…

 

2004年の頃であったか、私は働きながら通信学校の渋谷に通った時期がある。

 

この頃はシルバーアクセがかなり流行っていた。私も欲しくなり表参道の『ゴローズ』にアクセを購入するために並んでいた。

 

この店の店内はとにかく狭いので5人までしか入れないため外に並ぶのである。

 

50分くらい並んで、次は自分が入れるかなと思った時であった。

ジーンズの後ろポケットの財布に感覚が無い事を気付いたのである。(財布には8万入っていた)

 

『やべぇ、財布を落とした』

 

辺りを見渡しても無い…

 

顔面蒼白の状況だ、疑心暗鬼、四面楚歌であるが私は並んでいた(50人くらいの並び)女子以外の男子を徹底的に聞いたが、ある訳が無い。

 

しかし、どう考えても私の隣に座っていたチーマー風の刺青野郎(推定年齢23才)が犯人である。

 

『あんた、俺の財布拾ったろ?』

チーマー風

『知らねー』

 

絶対にコイツだ…

さすがに現行犯では無いのであまり突っ込めないが8万の財布は引き下がれない。

 

『あのさ、悪いんだけど身体検査していい?』

 

チーマー風

『テメー、俺を疑ってんのか?コノヤロー』

 

『当たり前なんだよ、お前しかいねーんだよ』

 

胸ぐら掴んできたので、私も抵抗をした。

店の前で大喧嘩が始まってしまった。

 

私は基本的に喧嘩は弱い、パンチ力がまるでヘナチョコなのだ。しかし若い時に合気道養神館で習っていたため護身術だけは体に身につけていた。

 

チーマー風が

殴りかかってきたが受け身だけは出来る。が攻撃が出来ない。

 

喧嘩慣れしてる奴では無いとすぐに分かった。コイツもパンチ力が弱い。

 

実戦を積んでいる人の動きはすぐに分かる、これだけは修羅場を潜らないと分からない。

 

チーマー風の男の三発目の蹴りが飛んできた瞬間に私は避けずに側により腕を封じに行った、

『正面打ち三カ条抑え』

ほんの3〜4秒で決まる。

 

そして地面に倒してすかさず身体検査をする。

 

 

『あっ、コイツ持ってない…😓』

 

その場で固めたまま、『誤解だったね、ごめんね💦』と言い放ち謝った瞬間に逃げた…

 

財布の紛失の件で表参道の派出所に行くも取り扱ってくれる警官が完全にナメている。

20代警官

『まさか紛失届け出すの?』

殴りたくなるような事を言い放ちやがった。

 

この警官は無視をして、紛失届を書いていたら…

警察『多分、ここで財布を落としたら見つからないよ、それでも記載すんの?』

 

東京はクソ野郎だらけだな…

 

『いや、止めます、アホらしいんで帰りますよ』

 

腐った警察官であったのは間違いない。

 

万が一のために小銭入れがあったため家に帰れたが虚しかった….

 

実はチーマー連中との、闘いは渋谷のパチンコ屋換金所事件でも人騒動があったが、これは次回にします。

 

 

2005年のスロは30パイに死ぬほどハマった。

その名はオリンピアから出荷された伝説の名機

 

                           『南国育ち』

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はい、死ぬほど叩きました。対育ち戦は想像を超える闘いをしたのも事実。

 

川崎時代の『ヒカル』と『クズの岩瀬』と連れ打ちしに大船会館に行った時である。

 

ヒカルは朝からおは天。

※朝一から天井まで突き抜ける言語

 

おは天を食らった後、なんと天井が抜けたのである(ストック飛ばし)

 

ヒカル

『おい!抜けたぞ💢』

 

つまりストックがゼロな状況である,

 

ストック飛ばしで戦っても勝つのは非常に難しい、自分でストックを貯めて、己で吐き出すのだ、しかも大抵はレグに偏るので増えない。

 

私と岩瀬はヒカルをみて合掌し、各々の勝負台に散るのであった。

(ヒカル、夕方前にに耐えきれず止め、夜にヒカルが叩いていた台を見ると5千枚出ていて、絶句&ヒカルに合掌)

 

何故、育ちにハマったかには明確な理由がある。島唄ほど激しくは無く、マイルドな連をし、五千枚近くは射程圏内に入るからだ。

 

またモードがあり連モードならばレグであっても、ラスト8ゲームのレバーオンによって蝶が🦋シャララララと光れば連が確定する。

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レバーオン『ガツン』

蝶がシャラララララァ

 

5ゲーム以内の連が確定する、さらにレバーオンの際に『キュイーン』ではなく音がズレたり『キュキュッキュイーン』とビック確定の憎たらしい演出も脳内に響いてしまう。

 

限り無くハマるのが私にとっては自然な流れであった。

 

ある日、育ちを打ちたがったが最低5万は必要だ。手持ちは2万しか無い、困っていたところにある一本の電話が入った。

 

うん、見た事のない通知番号だな?

『はい、どちら様ですか?』

 

女性の声で

『はい、私セディナの者ですが増額のお伝えに電話をしました』

 

(心の中でガッツポーズ!)

 

『そうですか、今すぐには必要無いのですが、念のため増額するでお願いしますね』

 

(今すぐに必要なんだよ、育ちが待ってるんだ)

 

女性

『ではATMから操作すれば本日から70万程の増額になりますので』

 

(天に仰ぎ十字を切り、神様に祈る)

 

私はクールに

『では時間がある時にセディナさんのATMによりますね、ありがとございます』

 

そして、静かに電話を閉じる。

 

電光石火のごとく原付でかっ飛ばしATMまで行き速攻で五万を引き出す。

(電話が来てからわずか10分、恥じらいが無い)

 

そして5万を握りしめてそのまま、藤沢のパラッツォ北口に突入するのであった…

 

2時間後

『グァー!レグしか引けねー3万負けたぁー』

 

1時間後

『もうパチスロ止めるわ、何で五万負けてんの?アホかよ、かー!』

 

わずか3時間で五万負け…

人間のクズだ、借りた金で俺は何をやってんの?死にたいの?発狂寸前である。

 

が1日寝ると思考回路がまた叩きたいモードに入る。

 

今、思い出すと情けない限りだ😢

 

その時は数年後に総量規制が導入されるとは微塵も思わなかった。

 

借入金250万

毎月の支払い9万

借入件数5件

 

 


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