博打との死闘

博打のヒリつきに狂い借金を重ねていく実話

二十七話・投資に失敗し100万が溶けた…もう終わりだよ。

2018年9月

 

絶望である…

 

サイドビジネスに投資をしていた金が飛んでしまった。

 

現実に甘い話がある訳が無い。

 

一瞬で100万が無くなった…

 

もう一度言う。『100万』

その他諸々を入れると200万は消えた。

 

私は嘘は書かない。

 

仲間から一報を聞いた時には現実を理解出来なかった。

 

緊急会合が設置され関東支部では池袋の会場で開かれた。出資者は皆青ざめた表情だ。

 

役に立つかは分からないがテープレコーダーも持参した。

会議が始まる

 

皆、般若の面構えだ。

代表が入って来ると関東の人間は気が荒い。

『てめーどこに隠れてやがったんだ💢』

『この野郎!負債10億ってなんだコラ😡』

 

激しい怒声に耐える代表。

※代表はパンクした瞬間に2週間雲隠れしていたのだが言い訳が幼稚なため呆れた。

 

『ヤクザに拉致され、携帯を取り上げられて監禁されていた為に連絡がつきませんでした』

 

ここから阿鼻雑言の嵐。

 

代表は泣きながら土下座し、『コツコツ返す』と言った言葉が最後である。

『バカヤロー!12億なんか個人で返せねーだろ!自己破産なんかするなよ、国に持っていかれる前に金を少しでも返せや!』

 

後は弁護士からの回答待ちであるが、多分無理だろう。

 

ヤバイ、マジでヤバイ…

つーか終わった…

 

さらに追い討ちを掛けるように妻に渡していた給料からなんと!

年金&健康保4ヶ月分未納(20万)であり、生命保険も通信費も一カ月分未納(6千円)であった。

 

悪いのは自分である。甲斐性のないクズ男を相棒にして旨い店にも連れて行ってあげられないんだ。情け無い…

 

ここは私の保険を解約して、支払いに充てる。

 

 

2005年

私はこの年に戸塚からさらにワンステップアップするために相模原の相模大野に移転した。

 

この年に引っ越し費用を捻出する算段がまるで無かった、貯金があるなら借金を返している。

 

引っ越しに掛かる費用

敷金2カ月分

礼金2カ月分

光熱費、先払い。

なんだかんだで80万も掛かるのである。

 

『絶対に無理だ借金も200ある、諦めよう』

 

と考えていたのだが、実は1年前にホンダから出た『ストリーム』のミニバンを保証協会から背中を押してもらい300万で購入したのであった。(当時は35万の手取りで借金があっても買えたのだ)

 

『たった一年しか乗ってないが売るか…

でもローンがもろに残るよ、またこのパターンか』

 

断腸の思いで、売り払い。170が手元に残りその資金でアパート代80を作り、原付も買い(中古のビーノを8万で買い、引っ越し費用に10万払った。

 

残額は60しか無くなっていた。

消費者金融も一気に借り換えをしまくった。

アイフルには全額を返すもアコムの借金が80

セゾンが50、セディナ50、コスモ石油のキャッシング枠から20、ビューカードから20

 

びっくりする事に消費者金融5社からも借りていたのだから、人間の屑である。

 

総額は270万…

(クルマのローンが150残っている)

420万に、増えてしまった…

 

苦しかったが、見直さないで懲りずにパチスロを打った。仕方がないよ、楽しいんだから(ドーパミンが出る麻薬です)

 

状況的に少しでも夢のある機種で勝負した。

ガメラから勢いに乗るロデオから出た強烈な博打台

 

『ダブルチャレンジ』

 

概要を説明しよう。

※この機種は今までの機種には無かった自己責任でAT回数を選択すると言う斬新なアイデアを取り入れていた。

ちなみにそのAT、リール横のドットが天使の時にATを引けばAT100ゲーム(約300枚増)。ドットが悪魔の時に引けばAT10ゲーム(約30枚増)。と言うその時点で天国(天使)と地獄(悪魔)に分かれてしまう非情さ。運良く天使の時にATが引ければ良いのだが…
そしてそのATに当選すると『倍率を選んでください』と言う声とともにAT→×1.5→×2→×5→×10→×30の文字がドットを流れる。そこで自分の好きな倍率を選びベットする。
選べばその倍率が必ず当たると言う甘いモノでは、もちろん無いわけで…
各倍率に応じた当選確率が有り
×1.5 確率1/1.9
×2 確率1/1.9
×5 確率1/4.8
×10 確率1/9.6
×30 確率1/28.4
ってな感じ。これはAT10で引いても100で引いても同じ確率。
ちなみに×1.5だけがハズれても半分(AT10なら5ゲーム。AT100なら50ゲーム)の救済措置がある。その他の倍率に関しては、成功で単純にAT×倍率分のATゲーム数を得る事が出来るが失敗すると全くのゼロと言う、これまた天国と地獄。
しかし、この倍率チャレンジをドットが天使の時にATを引き×30に挑戦して成功するとAT3000ゲームを得られると言う、まさに打ち手の気持ち次第で一発逆転も可能な機種であった。

 

この台を大船の『ジュノー』で戦った時は苦しかった、終日ブン回した。恐らく最高設定をゲット出来たのだろビックを38発も出したのだから。

倍率チャレンジしなければ普通に五千枚は出ていた。

 

だがしかし、私は漢である。最低×10やMAXを選んでいた。

 

終日の結果は360枚で終了。

(20回はMAXに挑戦した)

 

『勝負してMAXベットを何故、選んでるんだよ…普通に打てよ』

 

なんかカイジのグニャつー感じであった。

 

恐ろしい台であったのは確かであるのだが…

 

とにかく、4号機は強烈な射幸心があるのに、その上を行く沖スロ(裏)にも取り浸かれてしまうのである。

 

まさかここからカードが更に一枚増えるとは考えてもいなかったのは事実である。

 

本当の恐怖はこれからだ。

 

まぁ、過去より現在が非常にピンチだ。これを乗り越えるには働くしかない現実。暫く博打から離れます(100回は毎年心に訴えてます)

 

借入件数5件

借入額220万

毎月の支払い額85000円

(車のローン残額150万)

 


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